秋冬におすすめ!フェルトハットの素材と特徴

こんにちは!

先週は東京に行っていたのですが、ここへ来てコロナ第三波…。
人が多く集まる場所へ行っていたので、少し心配しているところです。
そろそろ風邪やインフルエンザも怖くなってくる頃合いですので、皆様も体調には十分お気をつけください。

さて、ファッションの方はすっかり秋~冬物に衣替えしましたね。
今回はそんな秋冬に活躍するフェルトハットの紹介です。
上質なファーやウールフェルトの高級フェルトはシンプルなファッションも、一気にグレードアップしてくれます。
オシャレの仕上げとして如何でしょうか。
フェルトハットの素材、素材の特徴、主なブランド、お手入れ方法などについて書いていきます。

当店のフェルトハットはこちらからどうぞ!

 

フェルトとは?


フェルトとは獣毛を毛織物の仕上げの段階で、アルカリ性溶液で湿らせ、圧力や摩擦を加えて収縮させ、布状にしたものを言います。

柔らかく、手や肌に馴染みやすい素材です。

帽子には、主に3種類が使われます。
・ウールフェルト(羊毛)
・ラビットファーフェルト
・ビーバーファーフェルト
ビーバーファーが最も高級で、次がラビットファー、そして最も一般的なものがウールです。

 

ビーバーフェルト

ビーバーはフェルトの中で最高級の素材です。

とても細くて柔らかい毛質なので、フェルトにするときめ細かく、柔らかくなります。
それでいて張りがあり、スエードのような仕上がりになります。
防寒、耐久性ともにとても優れています。

ビーバーは大変希少価値が高い上に、縮毛であるために加工や仕上げに大変手間がかかり、職人が一個一個手作業で仕上げていきます。
そのため、とても高価ですが、見た目、質感、どれをとっても他の素材よりワンランク上のラグジュアリーなハットになります。
マニアも、いつかは手に入れたい憧れのハットです。

良い価格ではなかなか手に入らない為、残念ながら当店では取り扱っておりません。
(いつかは取り扱ってみたいですが…!)

 ビーバーフェルトのハット

 

ラビットファーフェルト

高級フェルトの素材として人気のラビットファー。
その名の通り、うさぎの毛を使っています。

兎の毛は細くて直毛で、毛の中が空洞になっています。
そのため、軽くて暖かく、きめ細かく手触りもとても滑らかです。
染料も毛の外側はもちろん、内側からも入るために発色良く仕上がります。

仕上げのバリエーションも多く、デザイン性の高いものもラビットハットならではのものです。
例えば
・プレーンフェルト(毛足の短いタイプ)は、すっきりとした印象になります。
・ファインスエード(毛足が短くて起毛加工が施してあるもの)は、リッチな仕上がりになります。
・ベロア(毛足が長くて起毛加工が施してあるもの)は、暖かく、リッチな印象になります。

ラビットファーも、布状にするのに時間と手間がかかりますが、しなやかなのに腰のある密度の高い素晴らしい特性の素材となります。

こちらも当店では現在取り扱っていませんが、Rubenさんから時々仕入れることができるので、入荷ができたらまたお報せしますね。

 

ウールフェルト

ウールフェルトの素材は羊毛です。
特徴としては、羊毛は縮毛で、表面が鱗片で覆われています。

縮絨がビーバーやラビットに比べて容易にできるので、お手頃な一般的なフェルトハットの素材として用いられています。

暖かくて、伸縮性に富んでいる上に撥水性、吸湿性が高いため、汚れにも強い素材です。
固めに仕上げられるので、こすれに強く、耐久性に優れています。

ウールフェルトには、グレードがあります。
・トップ(梳毛)
 長い繊維を選り分けて、これを梳いて縮れを伸ばし、平行に並べます。
 光沢が出て、滑らかで、コシのある生地に仕上がります。
 触った時にザラザラしていない、手触りの良いものを選びましょう。

・ツイル(紡毛)
 短い羊毛をあまり平行に並べないで、繊維を紡いで糸にします。
 均一に伸ばしたり揃えたりせず、短い毛を多く重ねます。
 その為、空気を多く含み、暖かな生地に仕上がります。

 

フェルトのお手入れ方法

洋服ブラシ

フェルトは簡単に洗えるものは少ないので、汚れの付着をできるだけ防ぎましょう。
すべりの部分に布や汗取りテープを貼り付けるのがお勧めです。
汗をかいたら、こまめにこのテープを張り替えましょう。
汚れを最小限に抑えることができます。

汚れてしまった部分は、水で軽く濡らし、固く絞った布で抑えるように丁寧に拭き取りましょう。
その後、忘れずに乾いたタオルで水分を取り、形を整えて風通しの良い場所で陰干しをします。
しっかり、乾燥するまでは、帽子かけにかけたりしないようにしましょう。
もともと熱を利用して作られている素材なので、ドライヤーは厳禁です。
型崩れや変質の原因になりますので、ご注意ください。

また、埃がつもると、風合いや布地を台無しにします。
埃を放置すると、毛に埃が絡まって取れなくなってしまいますので、被る度にお手入れするのがおすすめです。
ブラシで、毛流に沿って丁寧に優しくブラッシングしましょう。
無理に取たり、強く擦ったりするとと布地を痛めたり、劣化を早めてしまいますので注意してください。
ブラシは通常の洋服ブラシで構いません。

ホコリを取るのにガムテープや粘着テープを使う方もいらっしゃいますが、フェルトに関してはお勧めできません。
毛足の中の埃が取れないばかりか、表面に粘着成分が残ってしまい、逆に埃が付きやすくなってしまうからです。

シーズンオフになり長期保存する際は、つばが上になるように上下をひっくり返し、専用の箱に収納します。
その時に、乾燥剤と防虫剤を直接帽子に当たらないように入れ、柔らかい布、不織布、和紙などでふんわり包みます。
保管場所は、低温で湿気の少ない場所に保管すると良いですね。

 

フェルトハットは丁寧に愛情を込めてお手入れをしながら被れば、一生ものになるといっても過言ではありません。
お気に入りの帽子を見つけたら、しっかり手入れをして、愛着を持って少しでも長く被ってあげましょう。
手入れの行き届いた帽子は、きっとあなたを何倍も輝かせてくれるでしょう。

 当店のフェルトハットはこちらからどうぞ!

0 comment

Comment

あなたのメールアドレスが公開されることはありません。(*: 必須)