こんにちは!
2月になりましたね!
今年は本日2月2日が節分で、124年ぶりだそうです。
立春を基準にするので、必ずしも2月3日ではないそうですね。
私は、節分って2日だっけ、3日だっけ…?と毎年なるのですが、間違ってなかったのかもしれません(笑)
暦の上では春になっていきますが、2月はまだまだ寒い日が続くので、体調にはくれぐれもお気をつけください。
さて、前回ニット帽についてご紹介しましたが、本日はそんなニット帽に使われる素材についてのご紹介です。
ニット帽によく使われる素材といえば、アクリルとウールです。
アクリルは三大化繊の一つで、多様性のある化繊では1番と言ってもいいでしょう。
ウールだと思っていたら、アクリルだったというものも多いですね。
ウール・アクリルのメリット、デメリットを考えていろんな割合で混合して作る事も多々あります。
ウール
ウールとは、羊毛、アルパカ、モヘア、カシミアなどの事を言います。
メリット
ウールには良いところがたくさんあります!
・天然素材なので、肌に優しい
・空気を多く含んで、熱の伝導率が低いので、夏は涼しく、冬は暖かい
・吸湿性があるので、蒸れたり、汗をかいても蒸発してくれるので冷えたりしない
・水を弾いて、静電気も起こらないので、汚れや埃がつきにくく、毛玉も出来にくい
・シワになりにくく、型崩れもしにくい
・燃えにくいので、キャンプなどでも安心
・色あせ、色落ちしにくい
・深みのある染色が可能
・抗菌、消臭効果がある
こういった特性を生かして、夏のスーツなどにも使われることもあります。
冬のイメージが強いかもしれませんが、年間を通して使われる素材です。
寒暖差の激しい日本の冬や、冬のスポーツ、アクティブなシーンなど、汗をかくけど気温は低いという場面には最適です。
デメリット
そんなメリット盛りだくさんのウールですが、デメリットも少しあります。
・アクリルより高価
・天然素材なので、虫に喰われる可能性がある
・洗濯をすると、縮んでしまう可能性がある
これらのデメリットですが、技術の進歩で徐々に解消されつつあります。
ウールもずいぶん価格が抑えられてきていますし、防虫剤の品質向上により虫食いも減っています。
現在で考えれば、縮みが一番の悩みになるかもしれません。
しかし、メリットのところで挙げたとおり、そもそもウールは汚れに強い性質があります。
頻繁に洗濯するのではなく、すぐに汚れを払い、何度か使用した後に手入れすると良いでしょう。
ウールの帽子のお手入れ方法
そんなウール帽子のお手入れはどのようにすれば良いでしょうか?
まず、タグを見てみてください。
洗濯表示のタグに、手洗いや洗濯機の表示がついていれば洗うことができます。
洗う際は、オシャレ着用などの中性洗剤で洗うようにしましょう。
ウールは、アルカリに弱い性質を持っているので、通常の洗濯洗剤で洗うと縮んだり、ごわごわになったりします。
また、熱に弱い性質もある為、高い水温で洗ったり、乾燥機を使うのは厳禁です。
経験のある方も多いかもしれませんが、ウールを乾燥機にかけると物凄く縮みます…。
帽子を洗剤液に浸したら、優しく押し洗いしましょう。
しっかり濯いだら、柔軟剤を3分くらい浸して、また濯ぎます。
30秒ほど洗濯機で脱水し、形を整えて、陰干しで乾燥させると良いでしょう。
洗濯不可の帽子は、汚れを払った後に水分を含んだタオル等で汚れ部分を拭き取ってあげましょう。
陰干しは殺菌・消臭効果があるので、着用後は洗っていなくても陰干しすると良いです。
シーズンが終わったら、クリーニングに出してプロにお願いしましょう!
『シェトランドウール』
最後に少し特別なウールのお話を。
スコットランドの北のシェットランドに生息する羊の毛のことを「シェトランドウール」と言います。
ここの羊たちは厳しい冬の寒さを超え、湿度にも強い特徴を持っています。
その為、シェトランドウールの保温力は他のウールと比べても群を抜いていて、吸湿性も抜群です。
ただ、一頭から取れる羊毛は少ないので価格も上がってしまいます。
当店も取り扱いはしていませんが、もしどこかの店頭で見かけたら、チェックしてみてください!
アクリル
アクリルとは、人工的に柔らかさや暖かさ持たせた合成繊維です。
今では、品質も向上して、ぱっと見ではウールと区別がつきません。
アクリル素材の帽子はポリエステル・ナイロンなど合成された繊維で作られており、上記で紹介したウールと似た帽子を作ることが出来ます。
メリット
・保温性があり、暖かい
・耐久性に優れていて、丈夫
・ウールに比べて安価
・虫食いやカビの影響を受けない
・手入れがしやすい
・吸水性が低いので、とても乾きやすい
・鮮やかな色の染色が入りやすい
ウールと似た特徴を持ちつつ、デメリットを解消したような性質です。
暖かさはウールにはかないませんが、価格を抑えたい人にはぴったりです。
また、手入れが簡単で、洗濯してもすぐに乾くので便利です。
デメリット
・吸水性、吸湿性がない為、汗をかくと蒸れたり、汗冷えしやすい・静電気が起きやすいので、毛玉が出来やすく、埃を寄せつけやすい
手入れが簡単な一方で、ウールよりも汚れたり劣化したりすることがあります。
どちらも一長一短なので、用途によって使い分けると良いでしょう。
アクリルニット帽のお手入れ方法
アクリルはウールに比べて、丈夫なのでお手入れに注意することはあまりありません。
洗濯表示に従って、洗濯をしてください。
毛玉を防ぐために裏返しにしてネットに入れ、日陰に平干しにして干しましょう。
乾燥機を使うと毛玉になりやすいので注意してくださいね。
まとめ
如何でしたでしょうか。
今回はウール素材の帽子とアクリル素材の帽子について紹介をしてきました。
ウール素材は天然素材なので、肌に優しく1年を通して使いやすいメリットがあります。
ですが、その一方で高級な価格になりやすいので扱いに注意をしなければいけません。
アクリル素材は合成繊維なので安価で購入しやすく、手入れも簡単です。
一方で静電気が発生したり、毛玉ができやすいなど、汚れや劣化を起こしやすい事もあります。
それぞれの特徴を理解して、自分に合ったものを選ぶ事が大切です。
まだまだ寒い日が続きますので、暖かく過ごしましょう!
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